ベランダでできるキッチンガーデン パセリ(セリ科オランダゼリ属) 土壌医●藤巻久志
野菜は文化です。野菜の種は、人と情報の多い所に集まります。都があった奈良・京都、参勤交代が行われた江戸、開港した横浜に種苗商が栄えました。パセリは18世紀にオランダから長崎に伝わり、オランダゼリともいわれ、種は明治時代からは横浜港に多く入荷しました。
パセリは料理の添え物というイメージが強いですが、ビタミンやカルシウム、鉄分を多く含んだ利用価値の高い野菜です。サラダやスープ、天ぷらなどにも使用されています。
パセリは一度にたくさん食べるものではないので、ベランダでプランターや6号(18cm)以上の鉢で栽培すると良いでしょう。パセリの苗は一年中売られています。 プランターや鉢に市販の培養土を入れ、株間10cmで4~5粒の点まきをします。好光性種子なので、覆土はごく薄くします。発芽するまで乾燥しないように気を付けます。順次間引きし、本葉4~5枚までに1本立ちにします。追肥は1000倍の液肥を1週間置きに施します。水やりは朝やって、夕方に土の表面が乾く程度にします。
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