ベランダでできるキッチンガーデン
サヤエンドウ(マメ科エンドウ属) 土壌医●藤巻久志
正月の黒豆に始まって、大相撲夏場所のソラマメ、居酒屋のビールにエダマメなどと、日本人は本当によく豆を食べます。大豆で作られる納豆やみそ汁は毎日のように食卓に上がります。
サヤエンドウの仲間には、未熟な実を食べるグリーンピースと、豆が熟してもさやが柔らかくさやごと食べられるスナップエンドウがあります。エンドウは畑がなくても、日当たりが良ければ、ベランダでも栽培できます。エンドウの生育適温は15~20度で、幼苗のうちは0度以下の低温にも耐えられます。本葉2~3枚のときが最も寒さに強いので、温暖地では10月下旬から11月中旬に種まきします。
深さ15cm以上のプランターに市販の培養土を入れ、20cm間隔、深さ2cmで、1カ所に3~5粒まきします。本葉2枚ぐらいまでに間引いて、1カ所2本立てにします。暖かくなると急に伸びるので早めに150cmの支柱を立て、つるを誘引します。
さやが大きくなり、中の豆がやや膨らんできた頃が収穫適期です。ゆでたり炒めたりして、鮮やかな緑と独特の歯触りをお楽しみください。
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